ロレックスの腕時計
noon −It Wouldn't Have Made Any Difference−
ぽんきちはロレックスの腕時計を持っています。
しかし、この5年間は腕にはめることもなく通勤用のカバンの中に入れたままでした。
オイスター・パーペチュアル デイトジャスト
第二次世界大戦が終わって間もなく開発された世界初の自動的に日付が変わる腕時計だそうで、オイスター(牡蠣)のように頑丈で防水性にも優れているのだとか。。。
ぽんきちのロレックスは1965年製だったと思いますが、基本的に腕時計には興味がない人間なのでどのくらいの市場価値があるのかさっぱりわかりません
このロレックスは義父から頂いたものです。
9年前に結納のため博多の某寿司店で両家の親同士がはじめて対面したのですが、お互いの両親もしだいに打ち解けてきた頃に義父が突然腕にはめていたロレックスの腕時計を外してぽんきちに差し出したのです。
このロレックスは1967年に購入したものです。いつか娘の夫となる男性が現れたら渡そうと決心して若い頃に買ったのです・・・やっとその日が来たのでぽんきちさんに差し上げます。
1967年にはまだ妻は生まれていなかったので、長女である義姉がまだ小さかった頃に義父は購入したのでしょう。
義姉は独身だったので妻の夫となるぽんきちにプレゼントしてくれたのです。
あの日から妻と別居するまでの数年間、ぽんきちはずっと義父からプレゼントされたロレックスの腕時計をはめて仕事をしていました。
ぽんきちは義父を尊敬していたので、仕事で迷ったり苦しいことがある度に、ロレックスをはめて長年頑張ってきた義父のことを思い、励みにして自分自身を勇気付けてきました。
妻との別居を決心してからぽんきちは腕時計をしない人間になりました。
しかし、このロレックスは自動巻きなので置きっぱなしにしておくと針が動かない状態のままでよくないのです。
義父は何十年もの間、毎年このロレックスを時計店に持ち寄ってメンテナンスをしていたらしく、とても大切に使っていたそうなのです。
かと言って、どうしても腕にはめる気持ちにはなれなかったので、通勤用のカバンの中に入れておくことにしました。
この5年間ロレックスの針はぽんきちのカバンの中で動いたり止まったりを繰り返してきたはずです。
昨日、仕事のお昼休みに入る時になぜか突然ロレックスを腕にはめてみたい気分になったので久しぶりにはめてみました。
当然ながら針は止まったままだったのですが、ふと日付を見ると数字は「23」のところで止まっていました。
ん・・・?
23日・・・今日じゃん
あれほど腕にはめる気持ちになれなかったロレックスなのに、なぜか自然にまた使ってみたくなったのです。
この5年間は腕時計をしない人間だったので久しぶりにはめてみるとロレックスって重たいですねぇ・・・ちょっとストレスに感じていますがやがて慣れると思いますし、腕時計をはめている自分に違和感を感じない自分がいることが嬉しいような・・・ちょっと驚きだったのです。
こんなに長い間どうしても腕にはめることができなかったのに・・・人間って変わるんですねぇ
ふと気付くと、あれほど毎日思い出していた妻の面影も最近はあまり思い出さない日が多くなってきました。
これでいいんだと思いながらロレックスの腕時計をはめたぽんきちは仕事をしています
しあわせのランプ
カフェ・オフコースのカルロスさんが必ず弾き語りで歌ってくれる曲「しあわせのランプ」です♪
カルロスさんは最近オフコースに可愛い彼女を連れてくる息子さんのことを話しながら歌ってくれますが、ぽんきちはなんて素敵な歌なんだろう・・・と毎回うっとりしながら聴いてしまいます
幸せになるために生まれてきたんだから
好きな人と一緒にいなさい
不幸の形は百通りだが、幸せの形はひとつだけ・・・
これは以前読んだ本に書かれていた言葉ですが、好きな人と一緒にいることが幸せの原点なんだと思います。
それは幸せな家庭に限らないということを最近のぽんきちはやっと知ることができました。
自分の夢を追いかけてコツコツ努力しながら生きていると、ふと気付くといつの間にかその夢に一緒に向かって歩いている人が現れたり、同じベクトルで別の方向からその夢に向かってきてくれたり・・・同じステージに立ったり協力を惜しまない方々がたくさん現れてくることを知りました。
その度にぽんきちは感激したりミラクルな出来事に驚いたりしてきました。
この数年で最も印象的に感じているのは、この世界には心の温かい方々がこんなにもたくさんいるのか・・・ということです。
たぶんユニットでの活動をしていなかったらこんな世界があることは知り得なかったと思いますし、ぽんきちと同じような印象を抱いている方々が身近にたくさんいるはずです。
基本的に相手の本名や職業さえも知らないこの不思議な世界で、年齢も性別も関係なくただ音楽だけで繋がっていく・・・このシンプルな世界がこれほどまでに安らぎや幸福感を与えてくれるとは思ってもいませんでした。
好きな人と一緒にいられる世界であれば、それは音楽ではなくても誰にでも作れる可能性のある世界なんだと思います。
ぽんきちは音楽が大好きだから音楽好きな人たちと一緒にいる生き方を選択しました。
好きな人たちと一緒に音楽を楽しむ人生がぽんきちにとってのしあわせのランプなんだろうなぁ・・・って思います