お前は暗いと嘲笑された





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今のぽんきちを見て世の中の同世代ギタリストはどう思うのだろう?

二人の女性ヴォーカルとユニットを組み、それぞれ洋楽と邦楽のカバーで毎月あちこちでライブをしている。

たまにエレキギターを弾いてバンドでもライブする。

50代のオヤジギタリストとしてはあまりにも恵まれた環境で生きていると誰もが思うのでしょうか?





ぽんきちには忘れられない思い出があります。 

20歳くらいの頃、大学近くの民家の二階に間借りしていたのですが、当時真向かいの部屋に合気道部の先輩が住んでいました。

体育会系ですから合気道部の仲間たちが毎日先輩の部屋に遊びに来ては酒を飲んで大騒ぎなわけです。

ぽんきちも彼等とは仲が良かったので、ぽんきちの部屋にも彼等は出入りしていました。



ある日の昼間、ぽんきちは黙々と部屋でギターのスケール練習をしていました。当時から自分にノルマを課していて、基本練習は欠かさずしていたのです。

すると突然、合気道部の先輩の一人が部屋に入って来て、今からどこかに遊びに行くようでしたが、ぽんきちを見て彼は「お前、昼間っから暗いことをしよるのぉ」と嘲笑ったのです。

ぽんきちは「え?」と答えにもならない反応しかできなかったのですが、先輩が笑いながら部屋を出て行ったあとも黙々とスケール練習を続けました。

当時のぽんきちは彼女もいなかったし、お金も車もなかったし、ギターのスキルは現在の10分の1程度の実力でした・・・当然アレンジも満足にできないギタリストでした。

ただ、先輩が立ち去ったあと心の中で「今にみていろ・・・」と、強く心に思ったことは今でもはっきり覚えています。



あれから30年の歳月が流れましたが、ギターのスキルは当時よりも確かにアップしました。それは才能がないから黙々と練習を続けてきた結果に過ぎません。

だから、ぽんきちのギターのスキルについて羨ましいと思われる方がいるならば、それは違いますよと言いたい。

今まで練習をしてきてたどり着いた程度にしか弾けないだけなんですから。



ぽんきちは同世代のギタリストから羨ましいと言われて反論しないのは、相方と出会えた幸運についてだけです。

こればっかりはどうしようもありません。いくら練習を積み重ねても、音楽的に相性の良いメンバーと出会える保証などどこにもないからです。

もしかしたら一生出会えないギタリストもたくさんいるのかもしれません。

ぽんきちはこれまで本格的な活動ができるユニットを3つ持つことができましたが、これは幸運だったと素直に思っています。



そして、ぽんきちと同じような幸運に恵まれて音楽活動ができているミュージシャンは他にもたくさんいますが、おそらく全体の音楽人口から見ると我々のようなタイプは多くはないのかもしれません。

たまたま同じような境遇のミュージシャン同士が仲良くなりがちなので、相方が見つかることが特別なことではないように感じてしまうだけで、本当は奇跡に近いコラボがユニットの実態・・・特に化学反応を起こしているユニットはそうだと思います。



30年前の自分と現在の自分はあまりにも違います。幸運としか言いようがない出会いがなければ今のぽんきちはなかった。

それは謙虚にそう思っていますが、30年前の若き日のぽんきちが心に強く思った気持ち・・・あれがなかったら今のぽんきちはなかったとも思っています。

そして、あの時の気持ちは今も完結していません。

ストイックな積み重ねでしか実現できないことがあると信じていますし、それは年齢が何歳になろうとも目指していきたいと思っています。








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posted by ぽんきち at 2014/12/17 20:02 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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