
あけましておめでとうございます!
今年は大掃除をせずに新年を迎えてしまいました(^_^;)
NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の総集編が年末に放送されていました。
ぽんきちはその日体調がイマイチで予定していた大掃除はせず横になってテレビを観ていたのですが、もともと大好きだったこのドラマの再放送を観ながら考えることがありました。
マッサンは日本にスコットランドのウイスキーを持ち込み、日本人ではじめてウイスキーを蒸留してスタンダードなお酒にした人物ですが、当時の日本人にはウイスキーの美味しさが全く理解できなかったとドラマでは紹介されていました。
つまり、全く需要のないモノを作り出し日本に広めた人物だったということになります。
普通は需要があるから作ったり、ビジネスとして社会に貢献しようとするものです。
ウイスキーを初めて口にした日本人は「こんなマズい酒は飲めない(>_<)」と拒絶反応を示したようですが、売れないモノを作っても意味がないので当然ながら日本人の味覚に合ったウイスキー作りを社長から命じられます。
まずは需要を作り出すことから始めたわけですが、それは本場スコットランドのウイスキーとは全く別物で、云わば偽物ウイスキーだったわけです。
本物のウイスキーには独特のスモーキーフレーバーがあり、それが日本人には受け入れられなかったわけですが、日本人好みのウイスキー・・・つまり売れるためのウイスキーを作り続けることにマッサンは次第に耐えられなくなります。
ウイスキーの本当の美味しさを知っているマッサンにとって、それは自分の夢や信念に嘘をつくことだったからです。
やがて、マッサンは会社を辞めて北海道で自分のウイスキー工場を造り、本場のウイスキーに負けない日本産のウイスキー作りに残りの半生を賭けます。
はじめはウイスキーの味に馴染めなかった日本人もマッサンたちの努力で次第にその奥深い味に目覚めるようになったわけですが、ぽんきちはギタリストなのでつい音楽とリンクさせて考えてしまうのです。
日本人好みの売れる音楽が今どういうものなのか?とか、素晴らしいミュージシャンたちが埋もれたままその音楽をたくさんの人たちに届けられないでいる現状だとか・・・
どんなにその内容が素晴らしいものであっても、誰にも知られないままであれば存在価値はないに等しい・・・これはどんなジャンルでも言われていることですが、まずは誰かにその存在を知ってもらうことはとても大切なことです。
そのためにまずは需要のあるものを提供するのは音楽の世界でもよくあることだと思うのですが、それが素晴らしいものかどうかは別問題だったりします。
ビジネスとして考えるならばマッサンの前の会社のように需要のある音楽を目指すべきなんでしょうけれど、やはりマッサンのように「本当に自分がやりたいことは違うんだ・・・」という葛藤が生まれる可能性はあります。
ぽんきちがリアルに知っているミュージシャンたちの多くは自分に正直で、自分が表現したい音楽で活動している人たちがほとんどなんですが、それ故に世間的には埋もれた存在です。
それは純粋に音楽だけでは食べていけないことを意味していますが、彼等の中にはマッサンが目指したウイスキーのように奥深い味を持った音楽を作り表現し続けているミュージシャンがたくさんいます。
需要がないならば自分たちでその需要を生み出せばいい。
おそらくはその方法論に今は限界があるんだろうと思われるので、何らかの突破口となるものを生み出さなければなりません。
現代の我々はネット社会に生きていること。しかしながら、アナログなツールや地道でリアルな活動は最も重要であること。
様々なやり方があるんだろうと考えられるわけですが、そこに効果的な方法論はなかなか見つけられません。
それでも、もし自分たちの音楽が狭いライブ空間では明らかに手応えを感じる何かがあって、それが継続的に感じられる表現ができているのであれば、可能性はゼロではないと思うのです。
少なくともその空間においては需要を生み出せているわけで、それがあまりにも小規模なものだから食べていけるレベルにはなれないでいるのでしょう。
すでにある需要に応えることだけでも成功するのは大変で、同業他社(者)との競争に打ち勝つ必要がありますが、新しく需要を生み出すところから始めるのはもっと大変です。
しかし、そのもっと大変なことが小さな空間においてはとりあえずできているのであれば、もしかしたらそれを広げることはできるかもしれません。
ティッシュ1枚は簡単に踏みつけられる厚さしかありませんが、それがどんどん積み重なっていくといずれ天井にまで届いてしまうのは誰にも否定できません。
マッサンは自分の夢を最後まで諦めなかった。
それはエリーの献身的な愛があって成し得た偉業ではありますが、もしささやかな自分の夢を誰か一人でも理解し、支えてくれる存在がいるならば、我々にもマッサンのような生き方はできるかもしれません。
ぽんきちには才能あるミュージシャンが身近にたくさん存在していますが、音楽を仕事にするかしないかに関わらず、自分に正直に表現し続ける活動をしている彼等に共感する気持ちが常にあります。
そして、彼等と同じように自分も正直に音楽と向き合って生きたいと願っています。
その結果がどうなるにしても、どれだけの人たちに音楽が届けられるかもわからない今ですが、生きることは未来に向かって歩くことなので、その歩みは自分の心に従うものであるようにと思っています。
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