毎日仕事が忙しくてスケール練習だけで終わってしまうギタリストのために〜スケール練習はやめてコードトーン中心の基礎練習をしよう


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今回のギター講座は毎日忙しい日々で基礎練習をスケール練習だけしかしていないギタリストのためにお勧めする練習方法を書きます。

結論から申しますと、そんな人たちはスケール練習はやめてコードトーンにモードの特徴的な音と9thを入れてフレーズを組み立てる基礎練習をしましょう。



ぽんきちも勤め人だった頃、忙しい日々で毎日30分くらいしかギターが弾けない時も当たり前にありました。そんな時はせめてスケール練習はしておこうと思ってモードスケールを連結したような運指練習ばかりしていたんです。

今思うと本当に無駄な練習をずっと続けていたんだなとわかるんですが、当時はそれが効果的だと思い込んでいたんです。結果的にその練習方法は運指には効果があってもスケールが手癖になるだけで、音楽的なアレンジやフレーズ作りにはむしろ逆効果だったんです。

スケール練習は初心者ギタリストには必須ですが、中級者はもっと音楽的なアレンジやフレーズ作りの練習をした方が役立つと思います。そこで、今回はメジャースケールやマイナースケールやペンタトニックスケールは理解しているというアマチュアギタリスト向けの内容で書きます。

今回も手作りの資料をアップしていますが、スマホだと見えにくいかもしれないのでパソコンで見ることをお勧めします。



キーがCの場合、各弦のスケール(音階)は資料のようにR(ルート)から全全半全全全半のインターバルで並んでいます。例えば、5弦3フレットから横に見ていくと一目瞭然ですね。これが基本となるメジャースケールです。

これは度数で表示するとR→2→△3→4→P5→6→△7と並んでいます。1弦から6弦まですべてこのインターバルです。ギターは1フレット分が半音なので2フレット分が全音と考えます。

そして、モードスケールで考える時は2度=9度とします。2度の音を含むコード名をC9とかCadd9とかで表示したりしますよね?

メジャースケールはモードではイオニアン・スケールになります。キーがCの曲でコードがC△7ならばこのスケールが使えます。


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同じく、キーがCの曲でコードがDm7ならばドリアン・スケール、Em7ならばフリジアン・スケール、F△7ならばリディアン・スケールが使えます。


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コードがG7ならばミクソリディアン・スケール、Am7ならばエオリアン・スケール、Bm7(♭5)ならばロクリアン・スケールが使えます。


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これらはダイアトニック・コードと言ってモードスケールの基本になるコードです。結局それぞれの音の位置は変わらないのですが、コードが変わることでR(ルート)音が変わり、それぞれの度数のインターバルも変わっていくだけなんです。

そして、モードはスケール名の頭文字を取って「イドフリミエロ」と覚えます。実践的にはディグリーネームのT△7、Um7、Vm7、W△7、X7、Ym 7、Zm7(♭5)で度数を基本にしてコードを覚えるとどんなキーでも応用が効くようになります。



ここまで理解できたらコードトーン(R、3度、5度、7度)中心にフレーズを組み立てる練習をします。資料では黄色いマーカーで表示しています。これはメジャーやマイナーやペンタトニックのスケールを覚えた時と同じく、最初はブロック別にしてコードを押さえるポジション毎に覚えます。

例えば、C△7のイオニアン・スケールでコードトーンを弾くならば、2〜5フレットを一つのブロックとしたり、7〜10フレットを一つのブロックとして覚えます。この2つのブロックを繋げるためには4〜8フレットもブロックとして覚えると2〜10フレットまでが繋がります。

コードトーン中心にフレーズを組み立てることでコード感のある音楽的なアレンジやフレーズが作りやすくなります。なぜならばコードは基本的にコードトーンで構成されているからなんです。

よくアドリブで弾くとスケールを上がったり下がったりしているだけのフレーズになりがちだったり、スケール臭がプンプン匂うアドリブになってしまうのはコード感を無視して弾いているからです。

コードトーンを狙って弾くことでコード感のある音楽的なアレンジやフレーズになるならば、コードを押さえた時にコードトーンが浮き上がるような感覚で見えてくるための基礎練習が効果的だと言えます。



ここまで理解できたら次はモードの特徴的な音や9度の音を入れてフレーズを組み立てる練習をします。

モードの特徴的な音はドリアンは6、フリジアンは♭9、リディアンは♯4、ミクソリディアンはm7、ロクリアンは♭9と♭5です。それぞれ青いマークをしています。例えば、コードがDm7の時は6度がモードの特徴的な音になるので意識的にコードトーンに6度を加えてフレーズを組み立てる練習をします。

浮遊感のあるおしゃれな雰囲気にしたい時は9度の音も加えますが、9thコードって自然な響きのコード感があるので使いやすい音なんです。最も自然な響きを持つ音はトライアド(R、3度、5度)で次に7度、9度でしょうか。あとは4度や6度が続く感じです。

つまり、自然な響きを持つ音を優先的に選ぶことでコード感のある音楽的なアレンジやフレーズ作りが可能になるということなんです。ペンタトニックが5つの音で構成されるように、音楽的にするためにはドレミファソラシの7音すべてを使う必要性はないわけです。

この理解が無いまま7音すべてをランダムに当てずっぽうで弾いたりすると音楽的に聞こえないアレンジやフレーズになりがちなので、コード感のある音を狙えるようになる練習をすることが大切なんです。



音にはすべて意味があります。R(ルート)は基本(ベース)になる音、3度はメジャー感やマイナー感を感じさせる音、5度は安定感を感じさせる音、7度は緊張感や浮遊感を感じさせる音などです。

4度もCsus4とか落ち着かない音になりますよね?6度もAm6などは同じような効果があります。

つまり、ギターの場合、それぞれの音の意味を度数で理解すれば音の選び方がとてもわかりやすくなるんです。ですからコードトーン中心に音を度数で理解する練習をすれば実践的に使える基礎練習になります。



毎日の練習はギターの上達には欠かせないので、忙しい日々を送るアマチュアギタリストの皆さんが短い時間でより効果的な基礎練習ができるようになればと思います。



以上、今回のギター講座はスケール練習はやめてコードトーン中心の基礎練習をしよう!!でした(^_^)ノ







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posted by ぽんきち at 2019/06/04 01:19 | Comment(0) | ギター講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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