
今回のギター講座は普段ぽんきちがライブを観ていて気になっていることを書きます。敢えて言うならば、気持ちの持ち方についてがテーマのギター講座です。
ライブって緊張しますよね?おさーんもアコースティックライブは何百回もしていますが相変わらず緊張するんですよ〜(^_^;)
緊張することは悪いことばかりではなくて集中力が出ることにも繋がりますから、あとはセルフコントロールができれば良い演奏になる可能性があります。
今回はこのセルフコントロールにも役立つ要素にもなるお話なんですが、結論から申しますとライブではなるべく「ねばならない」という気持ちを減らした方がいいと思います。つまり、Mustより大切なことを意識しましょうというお話です。
ぽんきちがライブを観ていて気になるのは「ねばならない」をたくさん抱え込んでステージで演奏している人たちが多いのでは?と思っているからなんです。
皆さん真面目なんでしょうね、「間違えないようにしなければならない」「お客さんに伝わるようにしなければならない」「MCで気の利いたことを言わねばならない」「対バンに負けないようにしなければならない」などなど・・・
とにかく、たくさんのMustに支配されてライブしている人たちを散見するんですが、これっておそらくライブを観ている我々観客にとっては良いことは何もありません。ただ面白くないライブになるための要素にしかなってない気がするんです。観客の立場からぽんきちが感じていることを正直に書いています。
ライブでは間違えない方がいいに決まってますし、お客さんに伝わった方がいいし、MCで気の利いたことを喋って和やかな雰囲気にできた方がいいし、できれば対バンよりクオリティの高い演奏をしたいと誰もが考えるものです。
それはその通りなんですが、それを目指した結果、つまらないライブと思われたら意味がないんです。どんなに完璧な演奏ができたとしてもです。多くの人たちがこのMustに支配されるが故に、結果的にエンターテイメントとして寂しいライブになっているのでは?とぽんきちは分析しています。
Mustに支配される原因の一つには基本的に真面目に取り組もうとしていることが考えられますが、周囲からの評価を気にし過ぎている可能性もあるのでは?と思います。そういう基本姿勢だとどうしてもライブでは真っ直ぐにぶつかっていこうとひたすら歌や演奏のみに集中するステージになりがちです。
ぽんきちは思うんですが、真面目に取り組むのは練習だけでいいんじゃないかなぁ。練習はひたすらこれでもかってくらい自己分析や試行錯誤を繰り返して真面目に取り組むのがいいと思います。
しかし、ライブでは目の前にお客さんがいるんです。たくさんの自分の中の「ねばならない」よりも、お金と時間を使って足を運んでくれたお客さんが満足できるエンターテイメントにすることだけを考えるべきだとぽんきちは思います。
ライブで完璧な演奏を目指したり、クオリティの高いステージにしたいのは当たり前であって、その当たり前なことをたくさん気にし過ぎている時点で良いライブにはなかなかできないと思います。当たり前なことって無意識にやるべきであって、ライブで意識することってもっと他にある気がするんです。
よくライブ中に失敗しても顔に出したりしなければ意外にお客さんは気付かないものだって言いますよね。だから失敗してもポーカーフェースで演奏すればいいんだと。
全くその通りでして、ちょっとしたミスタッチなどは誰もが知ってる有名曲の完全コピーではない限りお客さんが気付かないことは多いと思いますし、そんなに神経質にならなくていいと思います。
これって今回のテーマを伝えやすくするために一つの例えとして書いてますが、言い訳するからみっともなく見えるわけで、言い訳しなければいいんです。むしろ失敗したとしてもそれを事実として認めちゃってもいいし、それさえもエンターテイメントにしてしまえばいいじゃないかと。
もしお客さんが完璧な演奏を求めて来ていたならばスイマセンm(__)mと平謝りするしかないんですけれど、寸分の狂いもない完璧な演奏ってそんなに聴きたいかなぁ?ぽんきちの経験から申しますと「ねばならない」をなるべく持ち込まないステージほど完璧に近い演奏ができたりします。それはセルフコントロールがしやすくなるからだろうと。
何度も言いますがライブでは完璧な演奏を目指すのは当たり前です。しかし、練習不足なのか緊張からかよくわかりませんが、結果的に完璧な演奏にならないことってあります。ライブですから予期せぬ出来事が起こりますよね。
そんなライブってそれで価値がないクズなライブなんでしょうか?自分の評価を落とすクズなステージなんでしょうか?
その判断はお客さんにお任せでいいのでは?と思います。お金と時間を使って足を運んで頂いた彼らがどう感じたか?が一番大切なことだとぽんきちは思ってます。
ちなみに、ぽんきちの立場上ライブで少しでも失敗するとギタリストとしての仕事の依頼が無くなるんじゃないの?と考える人たちもいるかもしれませんが、完璧な演奏が必須なライブの仕事の依頼は当然来ないですよね(^_^;)
しかし、ライブは今のところ仕事の依頼があっても「失敗したら許さん!!(`_´)」と言う依頼主は一人もいません。それより楽しいライブを、お客さんが満足してくれるライブをお願いします!!という依頼ばかりなんです。そもそもそんなシビアな仕事でぽんきちを起用するはずがないというのが現実でして( ̄∇ ̄;)
ミュージシャンは完璧な演奏を目指すべきだし、そのためには真面目過ぎるくらい練習すべきだと思います。
でも、ライブは目の前にお客さんがいて、彼らは満足して帰りたいはずなんです。その満足感=完璧な演奏ならば、完璧な演奏ができる高度なテクニックを持ったミュージシャンばかりが出演するライブにお金と時間を使うのでは?と思いますし、実際そうしているはずです。
名も無いローカルなミュージシャンたちで精一杯の演奏をするライブが当たり前の音楽世界で活動していて、そんなライブを楽しみにお金と時間を使って足を運ぶお客さんのことを考えると、我々ミュージシャンが意識すべきは何なのか?がもっと見えてくると思います。
自尊心 < お客さんの満足度
気持ちの持ち方としてはこちらの方が良いライブになるというのがぽんきちの基本姿勢です。ぽんきちの経験上、意識を自分に向け過ぎると余計な力が入ったりして無駄に緊張してしまいます。しかし、意識をお客さんに向けているとリラックスした演奏ができることが多い気がするんです。
自尊心をキープすることよりもお客さんが楽しんでくれるライブを目指してみる。結果的に緊張しながらもリラックスした雰囲気が演出できたならば、良いライブになる可能性はあると思います。
今回はMustより大切なことについてぽんきちが感じているお話のギター講座でした。
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