
余命数ヶ月とか、余命何年とか、そんな病気の告知を受ける人たちの心境はどんなものなんでしょうか?特にまだ若くして告知を受ける場合は想像を絶します。
ぽんきちの場合は余命何年ではなく、不治の病気と告知されたんですが、当時は21歳の夏でした。検査の後、「三日後に大きな病院に緊急入院させるのですぐ君のご両親を呼びなさい。」と医師(その後、彼は35年に渡るぽんきちの主治医となった)から言われました。
ぽんきちは16歳の冬にある日突然発症したんですが、当時は日本全国に数千人しか存在しない珍しい病気だったので発見が遅れたのです。過敏性腸炎だとか十二指腸潰瘍だとか、誤診されたままジワジワと悪化していたんです。
その間に大分県の地元の高校を卒業して福岡の大学に進学したり、バンド活動もしていたんですが、21歳の夏に入院する直前には体重が激減していました。それまでは以前から気分が悪くて道路でうずくまったりすることが度々あって、これはただ事ではないと思いながらも、今の主治医に出会うまでは正しい診断はされないままの状態が続きました。
医師から病気の告知をされた時はもう夕方近くになっていました。ぽんきちは病院の薄暗い廊下の長椅子に座ってうなだれていました。医師から告知された瞬間に目の前が真っ暗になったんですが、まだ大学生なのに・・・なぜ俺が・・・という気持ちに支配されていました。
大学の友達はみんな就職活動で必死になっていた時期でもあり、そんなタイミングであることが尚更ぽんきちの気持ちを暗くしました。入院は二ヶ月くらいかかるだろうと言われたのもありますが、周期的に襲う腹部の激痛に耐え続ける日々に疲れ切っていたせいもあったと思います。
長椅子に座ってうなだれていたのは一時間くらいだったでしょうか?そんなぽんきちの様子を見てベテランの看護師さんが声をかけてくれました。
その時の看護師さんの顔も声も、今でもはっきり覚えています。優しく「元気を出してね…」と言ってくれたんですが、その一言で少しだけぽんきちは救われたんです。
ぽんきちは立ち上がり歩いて帰ったんですが、あれから35年が過ぎてその間には結婚と離婚を経験し、二度の大きな手術も経て、25年以上働いた仕事を早期退職してフリーランスのギタリストになりました。
なんとかまだ生きていますね。普通の人の半分の長さの腸を失い、安定した仕事も失いましたが、それは誰のせいでもなく自分が選んだ生き方の過程で生じたことです。
普通の人たちと同じように生きたいと大きな組織に就職したのも自分だし、普通の人たちと同じように生きたいと結婚して飲み食いしていたのも自分です。その結果が今に繋がっているだけです。
ぽんきちはあまり過去を振り返らないタイプの人間なので昔の記憶はどんどん消去されていってます。ところどころ印象的な出来事だけが残っているって感じなんです。
たま〜にあれっていつだったかな?と思って自分のブログをワード検索することがありますが、例えば前回インフルエンザに罹ったのはいつだったかな?と思って先日ワード検索してみました。こんな時毎日ブログを書いていると便利ですね。
はっきりとはわからなかったんですが、ブログの記述によるとどうも2014年の冬みたいです。つまり、ぽんきちはもう5〜6年インフルエンザとは無縁の生活をしているわけですが、当時の過去ブログを読んでいたら2014年の冬はかなり体調が悪かったみたいです。すっかり忘れていましたねぇ(^_^;)
人生の一大転換となる病気の告知を受けたりしても、ちょっとした優しい一言で人間は立ち上がることができたりします。その時のショックはなかなか消えないんですが、とりあえずその場所を立ち上がることだけはできたりするんです。
それだけでもその言葉には価値があるとぽんきちは思います。
今は新型コロナウイルスの報道で毎日のように感染者や死亡者のニュースが流れたりしていますが、今のところ感染者の8割くらいは軽症で治っているという事実もあります。
ウイルスの拡散防止はとても大切なことですが、今起きている事実のどこにフォーカスするのか?も大事ですよね。ぽんきちのように持病を抱えた人間や高齢者が一番危ないわけですが、不要不急の人混みへの外出はしないけれど必要な場所ならば行きます。
それぞれの立場で抱えた環境などは違いますから、それぞれが自分で考えて行動することならば尊重するのがいいだろうと思います。例えお互いが相反する行動であってもです。
つまり、自分で選んだ結果、感染者になることもあり得ることですから、「正しく冷静に怖がる」ことをしばらくは自分なりに続けるしかないだろうと。
とりあえず今日もなんとか生きてますから、そうやって明日に繋げられたらいいなぁと思っています。
ギタリストぽんきちオフィシャルウェブサイト
http://guitaristponkichi.com/
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